公開日 2026年03月13日(Fri)
吉満校長が,「薩摩スチューデントは何を学んだか そして我々は彼らから何を学ぶか」というテーマで講義を行いました。
ご自身が昨年夏に「薩摩藩英国留学生渡航160年記念事業」でイギリスで講演を行ったときの感想に始まり,テレビでよく目にする歴史的建造物の写真や,鹿児島中央駅前の「若き薩摩の群像」の銅像の写真が示され,生徒たちは一気に興味を引きつけられていました。
薩摩スチューデントが派遣に至るまでの経緯や到着してからの動向について,歴史的背景や現代との価値観の違いも交えながら分かりやすく解説してくださいました。使節団の中には13歳という若さの者もいたと聞き,驚いた表情を浮かべる生徒もいました。また,当時は敵対関係にあった長州藩の者たちと現地で偶然会ったときに,志を同じくする者としてわだかまりが解けたという話には,藩の枠を越えた日本人としての仲間意識が感じられたという使節団の思いに共感し,うなずきながら話を生徒も多かったです。
薩摩スチューデントの集合写真や長州ファイブなど教科書で目にしたことのある写真に加え,日本最古の写真や薩摩琉球国勲章,ベルギーのモンブラン男爵家が所蔵する新納久脩,五代友厚らの渡航前に長崎で撮影したと思われる写真など,珍しい写真もたくさん提示してくださり,とても面白く,その時代に生きた日本人の姿をより鮮明に想像することができました。
帰国後,明治政府で要職を担ったり,経済,文化・学問,醸造業など様々な分野で活躍した様子も知ることができ,それぞれの道で懸命に努力して今の日本があることを生徒たちも改めて実感していました。
薩摩スチューデントが渡航して160年経った今,当時の日本人の努力の姿から,多くのことを学ぶことのできた講義でした。
